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―さくらノート編集人の“かっこつけ”ブログ―
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Vol.07

キャリア・オリエンテーション・マガジン【さくらノート】は石川県産業創出支援機構より、「革新的ベンチャー企業創出育成支援事業第2号」の認定を受けております。

プロフィール

中山貴之[盤水社代表]

Author:中山貴之[盤水社代表]
「毎日、朝から晩まで‘カッコ悪い’大人のニュースばかりでイヤになるね。『教育再生を語る前に、おまえらがちゃんとしろ!』って言ってる子供の声が聞こえてきそうだ。
【さくらノート】には‘カッコいい’大人がたくさん載っている。これを読んだ中高生は、思わずズリ下げたズボンを引き上げ、出したシャツを中に入れたくなるかもよ。」

昭和40年、富山県高岡市生まれ。
趣味は古本屋、中古品店で掘出し物をみつけること。
家族は妻+娘2人+金魚のはっぴい+子ザリのアニー。金沢市在住。

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ものづくりのチカラ 
2008/07/01 Tue 22:53
ごまかしのきかない加工技術

高級金属部材であるステンレスは、素材がそのまま表面に出る。塗装もできないから、そのまま人目にも触れる。
このステンレスを、まるで精巧な折り紙をつくるように曲げ、‘チグ溶接’という難易度の高い溶接技術でくっつける。この溶接方法は、素材の切り口を溶かしてくっつける技法のため、溶接跡が目立ちにくい。しかし、端と端が100分の数ミリ空いても、溶接できない。

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例えば、サイコロのような箱を作るとき、それを6面に切り開いた状態の「展開図」というものを最初に設計する。それをステンレスの板からくりぬき、曲げ加工を施すのであるが、紙と違い、金属は曲げると伸び、熱を加えると変形する性質を持っている。そういった歪みも計算した緻密な設計が求められるのだ。

金型を造れば、同じものを正確に大量生産できるのだが、小ロットや一品ものになると、金型をつくるだけで相当な金額となるため、コストを考えると、金型に依らない「手加工」の技術が必要となるのである。

しかし、それを可能にするには設計者から、加工する職人まで、全ての技とチームワークを結集しなければならない。

「正直、外注先は嫌がりますね。口を揃えて同じ仕事はできないって言いますよ。」

大手も参入できない、町工場の技術力。知られざる中小企業の中にこそロマンがあるのだ。


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時代のタスキ 
2008/07/01 Tue 08:03
齢(よわい)80歳を過ぎて、経営の最前線に立たれていらっしゃる、ある企業の会長にお会いした。

昭和2年生まれ。18歳で終戦を迎えられた。志願兵だったという。

当時、「“死ぬこと”それが国を守ることである」という論理が、暗黙の了解であった。異議はあっても、誰も口には出さなかった。

しかし、その当時の日本は、敗戦色も濃い、疲労困憊状態。海軍には、すでに乗り込む特攻機も人間魚雷もなく、死所さえ得られなかった。

そして、敗戦。



あれから63年が経とうとしている。

日本は見事、経済的には立ち上がったが、精神的、政治的な影響は今なお続いている。

特に「教育」と「家族制度(家長制度)」。 この二つは最も負の影響が大きい。

かつて、素読させられた論語から、人生における大切なことをたくさん学んだという。

長い歴史によって培われ、日本人に合った家長制度。これが崩壊させられ、核家族化が定着してしまったことで、介護問題などや年金問題が深刻化している。


「『“死ぬこと”それが国を守ることである』今の時代でも、戦時中と同じことを言われるんですよ。

そうすれば、年金払わなくてすむから、若い人が助かるってね(笑)。」


近代日本の光と影。

大義と誤り。

価値観の変化。


歴史や外交を問う評論化はたくさんいるが、
実際、歴史の中に身をおいて、時代を検証してきた人は極めて少なくなってしまった。

言葉に表せないこともたくさんある。

ましてや、活字にできないことも数知れない。

日本が歩いてきた道程を知っている人にとって、今向かっている方向はどう映っているのか。


「さくらノート。これは、日本人が失いつつある大切なことを、今の子供たちに伝えるのにとてもよいと思うね。」


そう言って、立ち上がった会長は矍鑠(かくしゃく)としていて、時代のタスキを繋いでいく使命感のようなものを受け取った気がした。